人間は一人ひとり、違った個性を持っています。
その個性を大切にし、尊重して、よいところを引き出す、伸ばすことを最大の目標にしています。
人間は一人ひとり、違った個性を持っています。
その個性を大切にし、尊重して、よいところを引き出す、伸ばすことを最大の目標にしています。
性格づくりをめざしています。この場合の性格とは、人間としてだれでもが持っていてほしい、よい性格を意味します。人格と言い換えてもよいでしょう。
共に育ち合う生活を通して、友だちづくりをめざしています。
幼児期には、幼児期に身につけるべき「ことがら(発達課題)」があり、これを素通りして先に進むことはできません。発達とは主に人格の発達を意味します。つまり、「やさしさ」「思いやり」「考える力」そして「感情のコントロール」です。
従って、小学校の先取りをするのではなく、あそびを中心として友だちづくりを心掛け、豊かな感性とそれをコントロールする力を培います。
「やさしさ」「思いやり」は、教えるだけでは身につきません。時間のかかる、根気の要ることですが、子どもは、あそびを通して、子どもなりに考え、感じとりながら、自ら獲得していくものです。
これだけは、子どもに伝えたい体験させたいと思うものがあります。子どもが自発的に活動するための基礎になるものです。また、絵本の読み聞かせ、音楽リズムや伝承あそびなど、豊かな文化生活を送るために必要なものがあります。
しかし、この場合も子どもの興味、関心を手掛かりに成長発達に即して無理のないようにして、自発性を育てるため、自分で課題を選ぶ、みつけるといった工夫をしています。文字や算数などはあそびの中で文字や数、図形に興味が持てるように工夫しています。
「あそび」の中には、たくさんの発達要素があります。その中のひとつに知的発達があります。
幼児はあそびや日頃の生活を通して、条件付きのやりとりをしたり、ルールを学びとったりしています。少し複雑なしくみを頭の中で整理して理解する力がついてくるわけです。これが幼児期の知的発達の中でいちばん重要なところです。考える力や問題解決能力の基礎となります。
本園では、自ら考え、理解できる力を大切に育てています。
近年、自然とふれあうきかいが少なくなっているといわれます。しかし、本園のまわりには、幸いにもまだ自然がたくさん残されています。子どもにとって自然が持っているものは、はかり知れません。
豊かな感情、思考力、表現力、運動能力など自然環境の中で、いろいろな体験をすることで育っていきます。幼児期の認識や思考は、直接的なものです。幼児は身のまわりの親しみやすい自然を手掛かりにして、知的好奇心や探索行動要求を満足させていきます。さらに、自然の神秘や生命あるものと接し、親しみ、愛着、畏敬、探究心が出てくるのです。
そこで本園では、園の内外を充分活用して「直接体験」を豊富に盛り込んでいます。
最近、人とのかかわり方、人間関係の持ち方がうまくできない人がふえています。どうしたらよいでしょう。教えてうまくできるものではありません。幼児期からの日々の生活が大切になります。本園では子ども同士のかかわりを多く、また深く持てるように、友だちづくりをすすめ、心と心のふれあう体験をたくさん持てるようにしています。将来、社会人として、自己の主体性と他人との協調性とのバランスを上手にとれるように育ってほしいと願っています。
また、自分の感情や意思を豊かに表現すること、自分と違ったいろいろな子どもの存在に気づき、関心を持てるように、日々の園生活の中で、「聞く」「話す」などの機会を多くしています。